奇跡と幻の比婆牛と山の恵み、
比婆ジビエの魅力をお話します。

奇跡は人の手で連綿と紡がれてきました。
幻の比婆牛は、100年以上の時を経て改良を続けてきた黒毛和牛。
そして、この広島県庄原市で収穫した比婆ジビエ。
有害鳥獣を捕獲し、地域に貢献しながら、いただいた命を有効活用。
地域の活性化を願いつつ、
私たち比婆肉本舗がお届けしていきます。

比婆牛の品質を高レベルに保つ 望ましい方法を採用しています。

比婆牛

年間生産数が少ないため、幻と呼ばれる比婆牛。その牛肉をより多くのお客様にお届けしたい。しかし、個体差によって牛肉としての品質にばらつきが生じる場合があります。 こうした品質のばらつきを抑制し、比婆牛の味わいを高いレベルで維持したまま生産するには二つの課題があります。 一つは、味わいの要素となる個体差をなくして、よりよい比婆牛を生産すること。 そしてもう一つの課題は、高品質の比婆牛を同時期に一定数、確保することです。通常、雌牛は年に1回の割合で1頭の子牛を産みます。 しかも、一頭の母牛が生涯で産めるのは、せいぜい7~10頭。豚や鶏と比べると繁殖効率がきわめて悪いといわざるを得ません。 しかし、私たち比婆肉本舗はあえて受精卵移植という方法を採用しました。この方法なら、個体改良の促進、よい個体の特性を活かした牛を一定数確保することができるからです。受精能力が低い牛でも、優秀な子牛を一度にたくさん生産することが可能となります。

繁殖と肥育という
プロセスが不可欠。
比婆牛は高度な技術に支えられて
生産されます。

比婆牛を商品としてお届けできるようにするには、繁殖と肥育というプロセスが欠かせません。繁殖とは、母牛に子牛を産んでもらうことです。母牛が子牛を産むと、生後1週間は、繁殖農家で子牛を育てます。生まれたての子牛は、免疫を持っていない状態。そこで母牛の初乳を飲むことで免疫を獲得させるわけです。 初乳には、子牛に必要な免疫グロブリン(たんぱく質)が含まれているからです。こうして一週間ほど、母乳で育てます。初乳であればなんでもよい、というわけではありません。母牛が乳房炎に感染していないことなど健康であることが第一条件。

また、子牛が確実に初乳を飲んでいるかどうかも確認しなければなりません。自然の摂理に従いながら、それでも人のまなざしや技術を投入してよい子牛となる環境を整えているのです。

小さく生んで、大きく育てる。
牛もまったく同じです。

過大胎児、つまり大きすぎる子牛には、分娩時リスクが高まります。通常より大きい子牛は、生まれると自分の足で立ち上がることができません。そうなると、そのまま死んでしまう、ということもあります。分娩兆候が見られず、通常の分娩が難しいのでは、と判断されると獣医による帝王切開という場合もあります。つまり、大きな子牛は、けっして得するということはなく、小さく生まれたほうが、リスクが少ないといえるわけです。小さく生まれても、肥育という技術で大きく育てることができるからです。

プロフェショナルな技術が
要求される肥育。
技術とはひじょうに細かい
思いやりのことです。

産まれて一週間ほどたった子牛は、肥育というプロセスへ。これは肥育農家が担います。肥育農家は、長年にわたって蓄積してきた経験と深い専門知識、プロフェッショナルな手際を駆使して、子牛を育てていきます。生後1週間の子牛は、まだ赤ちゃん。繊細で弱く、傷つきやすいのです。ですから、子牛との関わり方はまるで人間の赤ちゃんに接するよう。ミルクは飲んでいるか。ウンチはちゃんとしているか。何か異常はないかなど、細かなことにまで気を配りながら、牛舎を行き来するのです。生まれたての子牛は40kg程度ですが、500kgくらいになるまで大きく育てます。その期間は、28~32カ月間程度。その間、毎日早朝から餌やりをはじめ、昼、夕方、夜、夜中に至るまで肥育中の牛の世話をします。それは肥育というプロセスの一端にすぎません。比婆牛はおいしい肉になるため、さらに手厚く育てられていきます。

牛にとってのホスピタリティを
徹底追求。
おいしい比婆牛にするための
秘訣です。

子牛が大きく育つために、いちばん大切なことは食事。人間と同じように、より多くの餌を食べなければ体を大きく成長させることはできません。子牛は、はじめは個室に入れ、2か月半か3か月すると、牛舎を移動させます。2~3頭の群れに移し、またしばらくして体の成長に合わせてじょじょに牛舎を移動します。ある程度体が大きくなれば、より広い牛舎へ移動し、ストレスがかからないようにしているのです。成長に合わせて牛舎を引っ越していくだけでは不充分。というのも、牛同士の相性があるからです。移動したとたん、牛同士がケンカをする場合があります。そういうときは、すみやかに牛を別な牛舎へ移動します。こうして、牛にとっての好みを最優先。つまり、牛にとってのホスピタリティを最大限に追求しているのです。

 

1頭1頭と向き合い、
個性に合わせて手間暇をかけて。

牛に餌を与えるだけなら、それはたんなるサービス。マニュアルができる程度のことかもしれません。しかし、牛はその血統により1頭1頭が個性を持っています。おとなしい性格の牛もいれば、荒い性格の牛もいます。だから、統一的な肥育のやり方というものはありません。餌をあげること、牛の寝床の状態を整えたりすることは一種のサービスです。しかし、牛の個性に合わせて、どうすればよくなっていくかを考えて対応することは、ホスピタリティの追求といえます。牛がおいしそうに、そして食べやすく餌を盛り付けるにはどうしたらよいか、といったことまで考えるわけです。その結果として高い評価を得る牛肉になっていきます。

 

比婆ジビエは広島県庄原産。
猪、鹿をはじめ、キジ、鴨など
幅広くラインナップ。

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