おいしいをあきらめない思想。

比婆牛を中心に、旧比婆郡(現在の庄原市)で獲れた比婆ジビエ、加工品をおいしく味わっていただくために。
私たち従業員一人ひとりが自然と正しく向かい合い、研鑽を重ね続けています。
安心してお選びいただけるように、
安全にお届けできるように。
“おいしい比婆肉”をとことん追求しつづけます。

企業理念

命を思いやることで、必ず新しい価値が生まれます。
私たちはより高い価値の創造を続け、地域社会の発展に寄与します。

沿革

1972(昭和47)年  始まりは、たった3頭からでした。
初代・田川朋納(とものり)が30歳で一念発起。
生乳販売をめざして、3頭の搾乳を導入し、酪農業を開業。それまで、他の酪農家で経験を積んでいたため、自信があった。だが、搾乳作業のすべてが手作業だった。
(昭和56)年 創業9年で30頭まで拡大。
牧場を整備し、乳牛を飼育。搾乳して生乳を生産。
ノウハウを蓄積し、牛舎を増築。30頭搾乳規模に。

1986(昭和56)年 牛舎移転 50頭搾乳体制に。
1989(平成1)年 田川吉男、広島県庄原実業高等学校卒業
1991(平成3)年 田川吉男、広島県農業技術大学校卒業
1992(平成4)年 田川吉男が2代目として、田川牧場へ就農
1995(平成7)年 (有)トールファーム創業・田川吉男、社長に就任
1997(平成9)年 8W(16ユニット)搾乳パーラー新設・牛舎増築・120頭規模拡大
1998(平成10)年 東城堆肥センター新築
2002(平成14)年 牛舎増築・250頭規模拡大
2006(平成18)年 12W(24ユニット)搾乳パーラー増築、牛舎増築、350頭規模に拡大
2007(平成19)年 ジェラートショップ・リストーロ オープン
2008(平成20)年 生産調整の為250頭規模へ縮小
2011(平成23)年 中国四国酪農大学校を長男・喬之(たかゆき)が卒業、トールファームへ就農
2019(平成31)年 受精卵移植に取組み広島産『比婆牛』生産を実施
2020(令和2)年 スマート農業・搾乳ロボット併用『ハイブリッド酪農』搾乳ロボット2台導入
2023(令和5)年 リストーロ店閉店
スマート農業・庄原市におけるスマート農業技術を活用した持続可能な地域資源循環型農業を開始

社長メッセージ

挑戦しつづけます。
比婆肉のおいしさを知っていただく日まで。

 
 

広島県庄原市(しょうばらし)東城町(とうじょうちょう)。この地名を聞いて、ああ、と思い起こすことができる人は、広島県の田舎をよくご存じの方です。そんな地域の、文字通りの片田舎。目的がなければ通ることすらない道をかきわけるようにして進んだ山奥。その地で生乳を生産するため、先代である初代の父がわずか3頭の搾乳を導入し、1986(昭和56)年に創業。以降、搾乳を事業の核として展開してきました。そして牛舎移転、増築、搾乳の規模増大を重ねて成長してきました。 地域の産業として地域貢献を目的としたジェラートショップ『リストーロ』を2007年に開業。

新鮮な生乳を使用したジェラートでしたが、2008年、全国的に乳製品が余る事態に。

酪農生産調整が実施されたことで、わずか1年で規模縮小を余儀なくされました。地元で16年経営してきましたが、2023年にジェラートショップを閉鎖。

その後、本業をさらなる高みへ進めるため、スマート農業技術を活用した農業を開始しました。

広島県庄原市(しょうばらし)東城町(とうじょうちょう)。この地名を聞いて、ああ、と思い起こすことができる人は、広島県の田舎をよくご存じの方です。そんな地域の、文字通りの片田舎。目的がなければ通ることすらない道をかきわけるようにして進んだ山奥。その地で生乳を生産するため、先代である初代の父がわずか3頭の搾乳を導入し、1986(昭和56)年に創業。以降、搾乳を事業の核として展開してきました。そして牛舎移転、増築、搾乳の規模増大を重ねて成長してきました。 地域の産業として地域貢献を目的としたジェラートショップ『リストーロ』を2007年に開業。新鮮な生乳を使用したジェラートでしたが、2008年、全国的に乳製品が余る事態に。酪農生産調整が実施されたことで、わずか1年で規模縮小を余儀なくされました。地元で16年経営してきましたが、2023年にジェラートショップを閉鎖。その後、本業をさらなる高みへ進めるため、スマート農業技術を活用した農業を開始しました。

次のステージとして選んだのが、牛肉の販売です。 生乳生産は委譲、事業の継承を三代目夫婦に託しました。

私自身は、楽隠居を考えていたわけではありません。新しい事業の展開を考えていました。乳牛から牛肉販売への転身。同じ牛だから簡単、と思われるかもしれません。とんでもんないことです。牛肉を売るには、どうしたらよいのか、何をどのようにしていいのか、最初はまったくわかりませんでした。

比婆牛への思い。

そもそも、どんな牛肉を売ればいいのか。その牛肉はどこから仕入れるのか。この地を活かし、地域に貢献できて、持続可能な肉牛販売とは? 思い悩み、考える日々が続きました。そして得た結論が、『比婆牛』精肉の販売でした。比婆牛は農水省による地理的表示保護制度であるGIに登録。厳格な条件をクリアしたものだけが、地域の財産として保護される制度です。つまり、ニセモノの排除。比婆牛は「GI」に令和元年(2019)に登録された、伝統的な和牛ブランドなのです。私は、この比婆牛に懸けることにしました。

『幻の和牛』と呼ばれて。

比婆牛は庄原の、いや、広島のそして日本の財産です。この庄原という地にありながら、全国に通用するブランドなのです。しかし、残念ながら誰もが知る全国的な名称ではありません。現在、日本には300以上ものブランド牛が存在します。そんななかで、比婆牛、と言ったところでアピールできるとは思いません。とはいえ、いま比婆牛を守らなければ、比婆牛そのものがなくなってしまうかもしれないのです。

現在、国産牛は経営の合理化を目的として、さまざま交配が行なわれています。さまざまな血統が混じるわけです。比婆牛は個体が小さく、昨今の肉用牛より小型。つまり、一頭の牛から獲れる販売可能な肉量が少ないわけです。そのおいしさは別格。肉質等級に左右されないおいしさがあります。一頭から獲れる肉が比較的少なく、そもそもの生産量が少ない和牛。そのため比婆牛は『幻の和牛』と呼ばれてきました。私は、この比婆牛精肉の販売を新しい事業の柱にすることに決めたのです。

比婆牛だけではなく、比婆肉を。

広島県旧比婆郡(現在の庄原市)で育てられている黒毛和牛およびその精肉を比婆牛といいます。これだけでも地域の貢献につながることは間違いありません。しかし、ここ庄原市には、別な課題がありました。それは有害鳥獣被害です。猪や鹿などによる農作物への被害は、全国で年間155億円を超えるとされています。ここ庄原でも被害は深刻で、待ったなしの状態。そこで猪や鹿などを捕獲し、ジビエ肉として販売していくことにしました。さらに、その加工肉の製造も行ない、比婆肉として販売、広く知ってもらいたいと考えたのです。こうした背景から、『比婆肉本舗』は、比婆牛、比婆ジビエ、比婆加工肉の三本柱で展開します。それが私の新しい挑戦です。

挑戦は終わりません。。それが私の人生。そして、そこに私たちの未来、比婆の未来があります。

有限会社トールファーム 『比婆肉本舗』
代表取締役社長 田川 吉男

 

会社概要

会社名 有限会社トールファーム
代表者 田川 吉男
創立 1995(平成7)年
資本金 300万円
所在地 〒729-5126 広島県庄原市東城町竹森66
電話番号 08477-2-1329
業務内容 酪農及び比婆牛、ジビエ、加工肉の製造・販売
従業員数 8名
主な取引先 広島県酪農業協同組合
JA西日本くみあい飼料株式会社
JA広島県本部
広島県畜産協会
前田畜産運送有限会社
エム・エス・ケー農業機械株式会社
株式会社広島デイリーシステムズ
株式会社後藤商店
主な取引銀行 日本政策金融公庫
農林中央金庫
ひろしま農業協同組合
中国銀行
しまなみ信用金庫
広島銀行
※事業規模の詳細 ホルスタイン・成牛180頭・育成50頭・子牛10頭
受精卵移植で『比婆牛』生産年/50頭出生
◾️施設
搾乳ロボット2台
搾乳パーラー12W・24ユニット
哺乳ロボット1台
成牛牛舎 3棟 
育成牛舎 2棟
子牛牛舎 1棟
堆肥舎  2棟
◾️生乳生産量 年/2000t  1日1頭平均乳量 34kg行
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